ブロックチェーンの仕組みを利用した具体的活用事例




2018年9月12日に金融庁の第5回仮想通貨交換業等に関する研究会が行われました。

その研究会で使われた資料の中に仮想通貨、ブロックチェーンの具体的活用事例がありましたので取り上げてみます。将来ブロックチェーンはどのように社会に浸透していくか参考になるかと思います。

ブロックチェーンの仕組みを利用した具体的事例

金融庁の仮想通貨交換業等に関する研究会資料から抜粋していきます。報道ベースの資料としてまとめてあります。作成者は一般社団法人 日本仮想通貨交換業協会です。

自動車

安全運転へのインセンティブや自動運転に要する通信料・電気自動車の充電代金などのペイメントを見据えて、世界的自動車メーカーが仮想通貨発行体と連携或いは独自通貨を検討する流れ。(exメルセデスベンツの独自通貨・フォルクスワーゲンやボッシュとIOTAの連携)

自動車関連のデータの売買に独自通貨を利用し、優良ドライバーが自分のデータを事業者に提供して保険やレンタカーの料金優遇を得たり、自動運転事業者へのデータ売却・活用などをめざすMassVehicleLedgerはシンガポールにてコミッションフリーのライドシェアサービスをローンチするなど、ビジネスレイヤーの拡大も。

移動手段のインフラとしては圧倒的シェアを誇る自動車業界とクリプト界がつながれば規模は相当大きくなるでしょう。

しかしこのような完全な中央集権的なサービスに本当にブロックチェーンが必要なのだろうかという疑問もあります。

著作権

ネット上のコンテンツをブロックチェーン上に書き込み、著作権を主張できる上、記事への投げ銭や記事そのものの売却・買取を仮想通貨で行う等。中国の著作権ブロックチェーン「原本」から派生したPrimasはシンガポールに本社をおき、個人の書いた記事やブログ投稿を簡単にブロックチェーンに書き込むブラウザを開発、その中での支払いを仮想通貨で行う。

SteemやALIS、最近だとnemlogのように記事投稿とブロックチェーンは相性良さそうです。その他デザインなどクリエイター部門では中抜きが発生しない分、消費者とWin-Winの関係になりやすく社会に浸透しそうです。

トークン発行プラットフォーム

世界各地でプラットフォームの開発が進む。ロシアのwaves上には既に18,100種類のトークンがあり、モスクワ証券取引所証券保管振替機関とのパートナーシップを締結。
バイオ系の会社が発行した株式とペグさせたトークンから、現地バーガーキングのクーポンなど様々なトークンが存在。DEX取引所システムも内包。

scamコインをいかに排除するかが今後の課題でしょう。

地域(国家)通貨

岐阜県高山市・飛騨市・白川村のさるぼぼコイン、会津大学の白虎コインなど国内でもプロジェクトが増加中。地域振興券と同様のものが低コストで導入できるメリットがあり、実証実験多数。

海外では、エストニアのestcoin、カリフォルニア州バークレー市によるInitial Community Offeringの構想のほか、ブロックチェーンを用いたプロジェクトを複数国が検討。

地方財源確保の目的であれば、ふるさと納税よりも地域通貨のほうが可能性ある気がします。

不動産

細分化しての共有やシェア・レンタルと相性がよく、オンラインでの管理プラットフォームを活用し、レンタル料の支払いやその配分を仮想通貨で行う。

レンタルよりも登記関係にブロックチェーンを導入したほうが効率よくなるのでは。

医療

自己の医療データをブロックチェーン上で自分で保管し、提携企業に提供し活用するプロジェクトが多数持ち上がっている(韓国ベースのMediblocによるトークンMED等)

カルテ等のデータベースとは相性よさそう。

ソーシャル

ブロックチェーンを利用したSNSサービスが国内外で提供され、コミュニティが育成されている。メッセージングアプリのTelegramはICOのプライベートセールで17億ドルを調達。その他各メッセージングアプリは、送金やサービス利用の代金に仮想通貨決済と相性がよく、各アプリでの実装を進めている。

ひと昔前ではありえなかったですが最近はフォロワー数と収益がリンクしてきています。まさに評価経済社会への移行。

契約管理

イーサリアムを始めとして、スマートコントラクトの技術を使い、契約の履行と支払が同時に行われることが可能に。仮想通貨による産業改革の根幹となるコンセプト

契約や支払いはほんと面倒なので早く社会インフラとして普及してほしい。

スポーツ・e-sports振興

選手やチームへの投げ銭、支持・育成のための寄付・投票などに仮想通貨を利用する動き

クリエイター界同様、相性よさそう。

農業

農家と消費者を直接つなぎ、支払いに仮想通貨を利用することで、コストを削減しようとするプロジェクト等

農業とブロックチェーンというとどこかの国のスキャムICOを思い出してしまいます。

たしかNEMのチェーンを利用した精肉管理があったような記憶があります。

広告

動画や広告を見ることで仮想通貨を得ることができるプラットフォーム等。再生回数や広告クリック数のカウントが透明化でき、より効率のよいマーケティング戦略を練ることを可能にする。

広告のあり方もどんどん変化していくでしょうが、現状のアフィリエイトやアドセンスに導入されれば効率はよくなりそうです。

IOT

モノがインターネットにつながり自律的に発注・決済をするにあたり、IOTを活用するためのマイクロペイメントに焦点をあてたIOTAが提携先を増やしている。

IOTAはそういうコンセプトなんですね。知らなかったです。

エネルギー

個人が発電した電気の販売・支払に仮想通貨を利用。マイニングへの協力により仮想通貨の分配を受ける等

仮想通貨を利用する必要性がいまいちわかりません。

エンターテイメント

イーサリアム上のDappsは現在はゲームなどのエンターテイメントが多い。ゲーム内アイテムの売買等に利用できる。

Dappsもいまいち浸透しませんね。

保険

ブロックチェーン上でデータをやりとりし、保険料の支払いが迅速に行われるサービスの開発が進んでいる。

ブロックチェーンを使う必要あるのでしょうか。

トークンエコシステム

楽天・メルカリなどがEコマース・PtoPでの決済手段として仮想通貨を利用する展望を示し、エコシステムの構築・拡大を目指している。

ここらへんのPtoP取引はステーブルコインでしょうね。

まとめ

報道ベースで出た話だけでもいろいろあるんですね。知らなかったものも多数あったので面白かったです。

これから仮想通貨やブロックチェーンが社会インフラとして浸透していくには「これは便利だ!使いたい!」というような強烈なインパクトのあるサービスが登場すると一気に拡散するのではないでしょうか。

と、ホリエモンが言っていた気がします。

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